Milionia celebensis Jordan & Rothchild,1895

Milionia sp.

 セレベス島(Celebes)はインドネシアが独立後はSulawesi島と呼ばれている。本種の名はここから来ており、標本もSulawesi島から多く入手できる。

 本種は前翅”A””B”及び後翅”Y”に黄色または赤色の斑紋が出るが、”A”の斑紋は個体差が大きく、良く発達した個体から消失してしまった個体まである。また、”Y”も個体差が出やすく、良く発達した個体から消失した個体まであるが、斑紋の縮小、消失の傾向は”A”>”Y”であり、両者とも消失した個体では”B”も縮小する傾向が見られる。

 ところで、M. sp.とした個体は、ラベルがIrian(=New guinea)産で、前翅の"B"がM. celebensisでは楕円を帯びた形であるのに対し、弧状に細めに曲がっている。また、後翅"Y"も同様に、M. celebensisでは四角い形である(消失個体もある)のに対し、細い弧状を呈している。したがって別種と考えるのが妥当と思うが、1個体のみのため判断を保留する。追加個体が望まれる。

 

[分布]

 Sulawesi、New Guinea(?)

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